ハンドヘルド蛍光X線分析計は、約1.7kgと軽量・小型のため実際の現場へ容易に持ち込むことができ、コンクリート表面の塩分濃度や金属元素を非破壊で推定(定性分析)することが可能です。この特徴を生かし、塩害を受けたコンクリート構造物の補修範囲を決定する際のスクリーニング調査などに活用しています。
測定は、蛍光X線の仕組みを利用して行われます。分析計のX線管からサンプルに向けて一次X線を照射すると、そのエネルギーを吸収した原子の内殻電子がはじき出され、内殻に空孔ができて不安定な状態になります。すると、原子を安定させるためにすぐさま外殻の電子が内殻の空孔へと移動(遷移)し、その際に生じる軌道間のエネルギー差が「蛍光X線」として放出されます。この放出された蛍光X線を検出器で捉えて解析することで、サンプルに含まれる元素の種類や量を把握することができます。

