点検・調査技術

(1)鋼床版き裂の半自動超音波探傷装置(SAUT:Semi-Automatic Ultrasonic Testing)

車両が多く通行している鋼床版橋梁では、Uリブとデッキプレートの溶接部から疲労き裂が発生することがあります。このような疲労き裂は鋼材表面から確認できないため、超音波探傷で調査を行います。従来の超音波探傷は1箇所で探触子を細かく動かす必要がありましたが、専用探触子を連続的に移動させることで検査時間を大幅に短縮できるようになりました。検査結果は即時に出力画面に表示され、き裂の発生位置を確認することができます。
【特許取得済/NETIS登録済】

(2)横締めPCグラウト充填調査技術

ポストテンション方式のPC橋梁では、シースにグラウトが十分に充填されていない場合があります。横桁などのPC鋼材の定着部に近接できる部材に対し、衝撃弾性波法でグラウト充填状況を確認します。PC鋼材の定着部をハンマーで打撃し、反対側の定着部に取り付けたセンサーでPC鋼材を伝わった波形を受信します。受信波形を分析することでグラウトの充填程度を判定することができます。【特許取得済】

(3)橋脚水中部調査機器

これまで水中構造物の点検は主に潜水士によって行っていますが、費用が割高となる課題があります。開発した調査機器はカメラにポールを取り付け、船上から操作することで対象箇所に移動させます。沿岸部や河川部では水の流れが速いこともあるため、カメラ回りに電動スクリューを取り付けることで移動をアシストしています。また、カメラ全面にアクリルボックスを設置し、空気層を設けることで濁った水中でも鮮明な画像を撮影することができます。【特許取得済】